過去に帰る/TAROぱっく
 
飛び散った灰と「何となく」



湿り気を帯びて地面はすでにそのままの模様



そんなつもりじゃなくて、どちらでもよかったのに



形になったら焦った



一瞬も一生も似ていて



後悔なんて猶予はない




車線変更を誤って、怒鳴りつけられる



投げ出したいような人生は真っすぐな道に安らぎたい




成長を止めた花は朽ちていくことをして過去に戻る



逆回しのフィルムなんてでたらめに思うほど



同じ道をたどらない



過去に帰る




虚ろに上る紫煙に思う



花の香りなど芳いだ事があろうか



花粉に鼻をこすりつけるよう



あなたに私の姿を見せたことがあったろうか

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