君と見ていた川/itukamitaniji
君と見ていた川
ここでずっと川を眺めていた 飽きることなく
もう何処にも戻れないような そんな気がしていた
動き出す街の景色に 僕らは取り残されて
こっそりと息をした 奴らに見つからないように
言葉が見つからないまま
物語を創るように
ツギハギのままで 無理矢理に繋ぎ続けた
終わりのないストーリー それだけが僕らの本当だった
誰もが蹴飛ばし踏ん付ける 安っぽい夢を集めて
微妙なバランスで組み立てた そんな部屋で暮らしてた
いつしか意志とは関係ない
大きな力が働いて
いつもは笑っていた君が ここで泣いたんだっけ
僕はふざけて 歌うことしかできな
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