群島/empty
染み透る冷たい澄んだ水を腕に流して/
仮初の水素の香りと爽やかな森の空気がきみの頤から滲み
戦ぐ風 贖罪の韻律がかすかに
未詳の午後/
華やぐ永遠の子午線―――――――――――静かに手渡された
永劫の韻律と記憶と
未詳の花束
邱の上
湖面を揺らす風たち
静かな鳥たちの群れと移動
抱き抱えられた贈り物を
湖の向こう岸で手渡す
添えられた無数の花束と
群島
ポールの上の旋回する林檎
ギザギザに噛まれた嘴の跡
点々と足跡が続いて
森へと爬行している義眼
収率、竜胆/山伏の液果
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