ふるさとを滅ぼされた難民、、、言葉の生まれる原風景へ(批評祭参加作)/石川和広
 
」(?)だったけ、そんな気持ちがした。モノ書きになりたいと想っていたようだ、他人事のようだが、
オヤジは働き者だったので、もうそんなこと考えること自体、自分の内部で禁じられていたわりに、ロッキングオンに何度か原稿を送り全て落ちた。

いつも、自分の原風景がかわらのようなところのような気がして、あそこは、いったい何処だろうと思う、坂口安吾は「文学のふるさと」といっているが、文学というより、戯作者という言葉が最近気になっている。河原乞食が、芝居者の呼び名だったから、堅気ではない、戯言が書くことの根源というか風景だろう。
ぺちゃくちゃしゃべり、謎めいた暗号。しかし、安吾にならっていうならば、そこ
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