空は晴天/永乃ゆち
 
良猫みたくこの手を離れ

手のひらのぬくもりだけで生きている冷めた夜にもあなたを想い

心臓にコールタールが流れ込むあなたの隣で煌めく黒髪

吊り橋をもしも一緒に渡ってもあなたは私を好きにはならない

肯定も否定もされず宙ぶらりん空中ブランコ揺れてるままで

『諦めない』その先に何もなくっても私が私としてある為に

告白も責められなかった微笑みも全部呑み込み強くなります

シーソーを漕いでるあなたと私ならどちらが重い?逃げ出せず今

運命は回りくどくて偶然に形を変えてひらら舞い散る

意味なんてないのでしょうね『愛してる』それだけがただ確かなもので

人生の最期に傍にいて欲しいあなた私を殺してください





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