祈りというには小さすぎた/
peau
泣き疲れた夜に
窓から零れる銀河の小石を
硝子瓶に詰めて抱いた
おもてでは大人たちが
ぱりぱりと均等な音をたてている
かすかに聞こえる密やかな声は
何を話しているのか知れない
きっと明日の話だからと
意識を遠くにやった
化石のように身体を硬くしても
寒さを感じる肌が悲しくて
肩を揺らすと
懐で小石がからころと鳴る
それに合わせて少しハミングして
そんなことを繰り返して
少年は朝を待つのだった
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