拝啓 お父さん お母さん 様、長女めぐみより/めぐみ
 
い生活で、お母さんとお父さんを何度憎んだか分からないよ。

死にたい。
死にたい。って。

友達が、地元の子達とつるむのが羨ましくて、いつも指をくわえて帰って泣いた。
そんな時は桑田さんの歌で自分のドライな気持ちと重ね合わせて
より一層泣きじゃくったひとり。

誰もわかっちゃくれない。
帰る家なんてない。

お父さんとお母さんはそんな子供の心情に耳を傾ける暇もないくらい
身を粉にして働いた。
お母さんは私達が家事をしないとどなりつけたね。
お父さんは私達が眠るまで仁王立ちで見張ってたね。
憎かったよ、憎くて憎くてもう家なんて帰りたくないと何度も思って。

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