あがりたの森へ/初代ドリンク嬢
 
あがりたの森を目指した

自転車に乗って
とにかくまっすぐに進めば
そこには
あがりたの森があるはず
あがりたの森に何があるのか私は知らない
そこが何なのかも知らない

ただ、ふっと
「あがりたの森へ行かなければ」と思っただけ

その名前はどこかで聞いたことがある。
それが何だったのかは思い出せない

けれど、

私はあがりたの森へ向かっている

ただひたすらに

見慣れた
けれど、知らない町を
ただまっすぐに進んだ



進んだ先は行き止まりになっていて
こじんまりとしたドアがついた小さな家があった。
けれど、ここをまっすぐに行く以外に
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