花火/itukamitaniji
花火
僕の魂は誰にも 話すことなく閉じ込めた
あの空を 今でも夢に見たままで
心に残った熱は 君の形をした火傷になった
冷えた水を 今でも沁みて痛んだ
さようなら さようなら ひとり呟く
さようなら さようならって
そして僕は舞い上がって 出来るだけ高く高く
届くように 最期に君に見てもらえるように
さようなら さようなら ひとり呟く
さようなら さようなら さようならって
さようなら さようなら どうか元気で
さようなら さようならって
どんな人ごみでだって きっと見つけてみせる
誰かの隣で笑う 君の姿を見送ったら
僕は燃え尽きて 燃えカスさえ残さずに
夏の闇に溶け込んで 名前のない風になる
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