ルーツでありルート/半知半能
 
「ごめんなさい、体調不良で休みます」とメール 
風邪を引いた 精神性疾病
成人式を過ぎても相変わらず自立できない私は
鼻声で母に旨を伝える

小さい頃から


白濁と沈殿した私のこころはいつの日からか曇りはじめて
携帯電話の通じるところ全てが敵のように見えていたその中心は私なのに
朝起きてもう一度まぶたを開閉すれば違う場所にいるんじゃないかと
中途半端な意識で思う
私を全部取り替えたい


なんでどうしていつからなんでどうしていつから 
胸の奥の何かが飛べば身もはじけそうで
その振動が響くたびに私は何かを呪う   「    。」
何なんだ一体 なんなんだ いったい
 



(お昼よ、来なさい)

母に手渡された電気アンカをおなかに抱え
家の中を動くと垂れたコードがまるで


へその緒のようで



泣けた


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