ココアの香り/うたひと
 
君と僕は幼なじみで両親も兄弟も知り合いでいつも一緒に遊んでいた

僕は友達も少なくて大人しくて引っ込みじあんで
君は僕を男としてみていなかった

君は積極的で友達も多くて
男勝りの女の子だから女性としての色気なんて全然感じなかったし
僕も君に女性を感じたことはなかった

君と君の親友が同じ彼を好きになった時
君は僕に相談があるんだけどって電話をしてきた
好きっていう気持ちはとめどなく胸をはりさいて いやな女になっていくって
もう嫉妬に駆られる自分が嫌になったって君は僕に言った

君の目は僕を通り越して遠くを見つめるばかりで
僕は彼の事も君の親友の事も知らないし
僕は
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