ポイントいりません(日々誘惑する記憶たちのお墓をつくる)/モリマサ公
朝の3時半におきて4時半に家をでる
あかるくない
という目でみたから
その時点ではまだ
わたしの足下はくらかった
さようなら
さみしかった世界
と蝉たちがうたう
いつもの約束
いつもどおり美しい夜が
確実にあけてく
つくばから常磐道
首都高
中央道をへて調布インター
あのころはまったく
ほんと考えもしなかった
6時少し前
いくつもある
待ち合わせの
ひとつが
いまここに
こんなふうに
わたしたちは合流する
あすこからここまでの道のり
繰り返して
自動販売機にごめんねっていう
すごく悪い子だった常に
すごく悪い子だった常に
すっ
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