高崎駅/1486 106
 
週末仕事で新潟へ行く
風の噂で耳にした話
久々に聞いた貴方の名前

ずっと消せずに残していた
メールアドレスに期待を込めて
無茶なことお願いしてみたんだ

「高崎駅でずっと待ってる
 来てくれるまでずっと待ってる」


返事はなくて当たり前
電話も出なくて当たり前
分かっていたはずだけど

ずっと消えずに残っていた
貴方の記憶が蘇ってきて
じっとしていられなかったんだ

「高崎駅でずっと待ってる
 来てくれなくてもずっと待ってる」


それなりに恋愛を繰り返して
それでも忘れることはなかった

今にも張り裂けそうな胸を
わずかな期待で抑えているの
終電間近高崎駅の改札口で
ずっと貴方を待っているから
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