音なしブギーナイト/
 

  メーター単位分断系列の根性焼き配置
  恒星が腕の節々でひかる
  目玉を抜かれた十字架
  スカートの皺がちらちら
  いつも心には心なんて置いてない


 ブルーベリー色の爪で火星人のふりをして探査機に乗り込むにはあと三枚足りない。免罪符、「課外授業」とでも言えば宇宙の果てだって行っていいはず。それはものもらいのように、天然痘のように、コレラのように、浮ついて醒めてしまう。受容、という語がひっきりなしに胎内を這いずり回る。もし生むなら緑の肌をしてほしい。知らない。そうは言っても鏡はぶくぶく太っている。欲望の数だけバストサイズが上がった夜はエクレアが恨みがましいと
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