空に筆/清風三日月
 
届かない事は
十分知っている
届けられない事も
十分理解している

しかし…
心が君を思い出し
君への想いや…
君へ伝えたい事を…
万の言葉に紡ぎだす

溢れだし
止まろうとしない
言葉の山を受け
僕は空に文字を書く

空に向かって筆を持ち
空一面に手紙を書く

やがてその言葉は
風に吹き消されるのか
それとも風に運ばれ
君の空に映るのか
次第次第に消えていく

それは毎日繰り返す
くる日もくる日も…

今日も君が
笑顔でありますように

気が付けば
頬をくすぐるように
爽風が吹き抜け
空がニッコリと笑う

あぁ君は今日も
元気だと…
君は今日も笑顔だと
そう思える

そして…
何故だか分からないけど
最後はいつもこの言葉

『ありがとうね♪』

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