短い夏/吉岡ペペロ
 

キャンプファイヤーをひとりで囲んだ

ぼくひとりがぐるぐると回っていた

缶ビールをくしゃっとあたりに投げながら


短い夏がゆく

街角の百日紅の花

路地がかがやいている

さわやかな影

めざめると欲しくなる

熱い肉の先っぽが

あなたを叩く


キャンプファイヤーをひとりで囲んだ

ぼくひとりがぐるぐると回っていた

缶ビールをくしゃっとあたりに投げながら
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