漏れが美少年だった日々(対アトピー戦記)/虹村 凌
母親は、実家(福島・いわき)の方に住んでいた。
俺は電話をしたんだ。
「もう駄目だよ。無理だ。苦しい。助けてくれ。」
母親が、2時間かけて迎えに来た。あまり、覚えていない。
俺は、兎に角寝たかった。現実から逃げたかった。
この時期は、家族にとって最悪な時期だったろう。
母方の祖母が緊急入院(階段から転落、ちなみに今は元気だ)。
妹は摂食障害で入院直前、そして俺はこんな有様。
やれやれ、の一言に尽きる。
俺は実家に帰り、ゆっくりとしていた。
顔に張り付いた体液を拭いたり、剥がしたり。
風呂に入ったり、顔に塗れたタオルを乗っけてるのが気持ちよかった。
今でも、顔に布が当たってると落ち着くのはその所為かも知れん。
考え方がネガチブになったのも、この時期だった。
全てがマイナス方向に向かっていた。
この時期があったから、詩人になれたんだ、と思っている。
この時期があったから、憂治 誡になれたんだ、と思っている。
(以降、時間を見て更新したい)
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