草遊び/木の若芽
しらさぎの羽をさして
山を尊んではくるくる
海を崇めてはくるくる
どちらの風にも舞うの
風の部族の乙女だから
<がくあじさい>
がくあじさいの飾り花のなかの
くちゅくちゅっとしたつぶつぶこそうれしけれ
よく見れば 青すばる
<あさがお>
つぼみをもったあさがおのつるのように
好きなものに そろり からみよりましょ
まんだらげもこんなつるをもっていたでしょ
<つゆくさ>
つゆくさが二重三重の衿をつけ
さいしょの衿は薄緑
半透明の玉もつけて
二番目の衿は深い青
白い裏地もきれいな透かしもよう
お顔は かんじんのお顔は
なんてあどけない赤子
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