八月の蝉時雨/
kauzak
蝉時雨が聞こえない夏
外を出歩いていないから
なのだろうかそれとも
夏の暑さは茹だるよう
確実に季節は巡る
けれど蝉の声に存在感がない
これは何だ
聞こえているのに感じていない
麻痺しているのだ
麻痺している部分が
分からなくてもどかしい
蝉時雨を浴びていない夏
僕は取り残されてしまった
積乱雲も強い日差しも
色あせてしまう
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