ふたつのばか/
yaka
ふたつのばかが錆び付き始める
頬は垂れ窪み
背骨は歪み
関節はキシキシと鳴き
時は残酷に醜い塊を仕上げてくれる
垂れ窪んだ頬に流れるものを、あなたは両手で掬う
歪んだ背中から落ちるガラクタを、わたしは拾い集める
関節が悲鳴を上げても、繋いだ手を離さない
時は
真夏の夕暮れに、ふたつのばかを包み込む
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