きんいろ/
 
ちが言った。ゲラゲラ笑いでそりゃ無理だと誤魔化して、割り箸で肉をつまんで食った。こんな暗闇では糞尿を食わされても区別が付かないんじゃないかと思った。
 ともだちの頬は出来物なんかないのだけれど、生白くさえあるのだけれど、おれにはどうも、老けているように見えた。近付いてきた夜が、このジーンズみたいにみんなの膚に染みていくような、そんな感覚がした。幽霊の話はしばらく続いて、尻切れ蜻蛉に終わった。サッカーボールを見つけて、ふたりが遊び始めていた。
 暗がりでボールを蹴飛ばしているのを見ながらまた火を付けると、ぼうっ、と指先とたばこが照らされた。それだけが存在しているようだった。ふだんは野球だのサッカ
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