雨のち夫/かんな
 

雨のち晴れの今日は
気分がすぐれずに中身のないことばを連ねている
消えてしまってもよいとおもう
しかし残ればそれにこしたこともないとおもう
どちらかわからない
要は思考がめんどうくさいのだ


こういう日は君に
そういえば君という表現は卒業した方がいいのだろうか
君は夫になったのだから
呼び名など存在からすればどうでもいいものだけれど
時に重要なファクターにもなったりもするね
なんでもいいがそばにいてほしい


半分に切られたスイカをスーパーで眺めて
手に取ったのはつい三時間前だったようにおもう
考えた時点で夏に負けてしまう
今日は夫のものとして
ハーフ
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