霊魂の愚痴/
yamadahifumi
色々な事を空しいと感じながら
僕たちは死んで行くだろう
あれほど楽しかった思い出も
あれほど悲しかった思い出も みんな
自分の見につかなかった 誰か
他人の経験のように感じながら
みんながこうすれば楽しいだろう、と考える
みんながこれが正しいことだ、と考える
そしてそのどれ一つ身にならず
それはまるで他人の経験のように感じられたまま
僕達は死んで行くだろう
そして死んでも霊魂のまま
ぶつぶつと愚痴を言っているのだろう
戻る
編
削
Point
(2)