クリスマス師走にはします私だって/小池房枝
 

一粒の雫を小鳥は丸飲みに

鵜は鵜呑み頸より口より太き鯉

ふゆざくら三浦だいこん直売店

海苔の春いそぎんちゃくとアメフラシ

東(ひむがし)に千葉ふりかえれば西に富士

レンブラントライト冬枯れた山肌に
 
一個体、一属一種ゴン太くん
 
身の丈の王国 我はここにあり

言葉たち服せよ我に生かされよ


木々に冬よ星辰を以って戴冠せよ

恐竜もクマムシも我が胸のうち

見えている景色にそっと手を当てる

はぁ、一句。溜息、俳句にならないか

秋も冬もお座りここにはその椅子がある
 
夏の形見どっさり入れてグラタンに

降る雪
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