さようならの夜/
朧月
親しい人が逝くとき
声にはなりません
時間がまきもどり
自分が小さくなります
ああすれば
こうすれば よかった
と 頭をかかえたくなります
静かな夜になると
星や月がそっと
そばまでちかづいて
いま を受け入れる気持ちになれると
朝が訪れるのです
戻る
編
削
Point
(5)