ちぎれたしっぽ/たま
 
ぼく
繋がれたままのプライバシー 雨傘のした一歩はなれて歩く

どこまでもいつまでも
つながっていたい夏の雲 黄昏てまた紅い犬をさがす道

雨の日に似合わないもの猫のふぐりと
まだ紅い いちご畑

合羽着て猫またぎを釣る年金波止場はもうすぐそこに
ほっといてんか

そんなことよりも
犬にも年金猫に小判は もう採決したのかおらが村は

100年たっても笑ってる犬のしあわせちぎれたしっぽ
ヒトになれ

真っ蒼な夏
犬も猫も蝉には勝てない朝のめいわく 梅雨明け十日

陽とおなじ角度で歩く朝の猫 
夜あそびは大人の近道なの 夏休み

もういいかいもういいよ 
いいかげんに上がれよ おらが村の花火大会

ここまできたらもう安心? 
おやすみなさい カミナリこわい午後の犬たち










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