現実化する七月【ツイート詩008】/シリ・カゲル
 
大学ノートの残り枚数から現実化する七月。缶コーラの飲み口からオレンジ色の液体を滴らせて、校庭から空へと引かれた石灰をコンバースで無造作に踏みにじっていく。もう草むしりをしないから、校庭の隅から雑草がありふれているのに、私、見ちゃった。部室で先輩があの娘と間接キスをしているところ。
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