グラデーション/清風三日月
爺ちゃん
そしてお婆ちゃんに
話し掛けられる
ようになった
『編み物はね
人柄がよく出るのよ
急いでもダメ!
ボーッとしても!
真面目にコツコツ♪
そしたら、こんな
素敵な物が出来るのよ』
と僕が手に取った
毛糸で編まれた
バッグを見せてくれた
とてもとても
綺麗に編まれた
虹色のバッグは
僕を思わず
元気にし
笑顔にさせた
まるで君のように
僕の心を明るくさせた
結局、僕は何も
買わずに店を出たが
振り返ると
お婆ちゃんが
入り口まで来て
見送ってくれていた
僕の心に
綺麗な虹が
架かった気がした
見事なまでの
七色のグラデーション
の虹が…♪
夏色の空に
心に架かる虹
また君に逢いたくなった
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