グラデーション/清風三日月
 
街を歩いていると
ある一軒の店が
目にとまった

カラフルな店内に
吸い寄せられるように
店に入る

どうやら手芸用品店
のようだが
とにかくカラフルな
資材が所狭しと
並んでいる

奥にはお婆ちゃんが
一人座って
『いらっしゃい』
とニッコリ笑う

僕は毛糸売り場で
足を止め、ある毛糸玉
を手に取った
それは一本の毛糸が
虹色にグラデーション
をかけられた
見ているだけで
楽しくなる毛糸玉♪

君がよく編み物を
していたのを思い出し
思わず笑うと
お婆ちゃんが
話し掛けてきた

君と出逢って
笑いジワが増えた僕は
よくお爺ち
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