流れるものと留まるもの/
うずら豆
雲は刻一刻と姿を変えて
風が吹いている
僕は押し流され
吹き溜まり
澱んでいる
風に乗れる者は僅か
多くの者は無念を抱き
腐敗してゆく
何も変わらない
何も変えられない
それでもいい
僕らはここで大地となろう
不動の大地へと
空を支える大地へと
雲は刻一刻と姿を変える
変わらぬものを求めながら
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