ヒロシManakaの滞在/和田カマリ
 
ドアのない部屋
念を入れて
来客の準備がなされた

正方形の箱を重ねた
柱のオブジェに埋まる
検知されない光は
箱の中の鳥

回復用の白に投資される
わずかに作られる陰
指が打つ白い追放

直ちに後に残されたのは
あるいは私たちの目

ヒロシManakaの滞在
それだけが風のために
埃のない部屋の中で

一般的な光景において
相反する正直な仮定を
することができない

コマーシャルは完全に
縮小することはない
鹿を行なっている間
それは別々に表現される

生産された盲目
視覚の中年化
右も左も森

ヒロシの葉と葉が
臭いをかぐ庭の
可視の穴(カーブ)の中で
接近している後部は
もはや
芳香を放つ事はない

非音の維持された部屋で
許された音が耳の底を
通り抜けて行く

新しい部屋の生成の下
圧力の発表があった
それは
ヒロシManakaの
体中を満たしている
空だ







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