救われる魂/吉岡ペペロ
ぼくは肉体によって
命を認識され
魂からは離れられず
幾つもの心をつくりだし
精神という物差しで格付けされている
肉体にぼくは宿っているのだろうか
肉体を命と言えば良いのだろうか
じゃあぼくは魂なのだろうか
じゃあ心とはなんなのだろうか
精神とはなんのことなのだろうか
十五の頃そんなことばかり考えていた
心とは魂から発せられるかたまりなのではないか
精神とは魂の質や格のことではないか
無理矢理そんなことを考え抜いたりしていた
ぼくは肉体によって
命を認識され
魂からは離れられず
幾つもの心をつくりだし
精神という物差しで格付けされている
戻る 編 削 Point(3)