shasou-斜想/Neutral
 
どこかにいけて
どこにもいけない
逃げる事がどういう事かも分からないまま
私は今日も走りだした

バックミラー越しに見る
通り過ぎた景色は
全く知らない場所に思えてしまうよね
見慣れたはずの街なのに
そう、いつだって
私の世界は自分を中心に流れていたんだ

辿りついたそこは
かつて住んでいた所
私が唯一、子供時代の楽しかった気持ちを思い起こせる
この世でたった一つの天国

アパートの公園を見れば
あの頃の私達が遊んでいる姿が今でもはっきり見えるよ

私やあいつが住んでいた部屋は今どうなってるかな
昔あそこに大きな栗の木が立っていたことを知っている人は

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