告天使の一月【ツイート詩001】/シリ・カゲル
 
明けながら坂道を登っていく。右のポッケにはのどぐろの塩焼き。左のポッケには等身大のロブスター。ポケットを叩くと、天皇杯を掲げた男の声掛け事案がひとつ発生する。交代を告げられたブラジル人は、ロッカールームでもうすぐ家族がひとり増えることも告げられる。告天使が多忙を極める一月なのだ。
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