こくご/かいぶつ
 
ひらがなは、いやだ
ひらがなは、あたまがよわい
ぼくは、かんじになりたかった
かんじになって、せのびして
ぼくをなのってみたかった
なのったあとは
このからだもひかりもやみも
めにみえる、すべてのいろもかたちも
すべてかんじにへんかんして
ひとますに、つめこんでやりたかった
くとうてんをうちひとやすみしたら
むずかしいかおなんてせずに
よわいあたまで
あなたのなまえをかんじにして
かきつけてみたかった

ひらがなは、きらいだ
ひらがなは、さみしい
ぼくはただ、ことばになりたかった
ことばになって、こえにだしてもらいたかった
あまがえるの、あしおとよりもちいさ
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