狂気/HAL
 
日本帝国海軍が開発した零式戦闘機は
零戦と呼ばれその航続距離・重武装・格闘戦闘に於いて
連合軍とくにアメリカ軍に取っては
最も怖れられた戦闘機であり数々のアメリカ軍を
空中戦によって大きな打撃を与え続けた

その為にアメリカ海軍はグラマン戦闘機を開発
戦争末期には零戦を撃ち落とす格闘戦闘に於いては
優れた戦闘機として逆に日本海軍に打撃を与え始めた

日本海軍はグラマンに勝てる戦闘機を開発しようとしたが
もう日本帝国にはその資金も資材も枯渇していた
それで日本海軍が行ったことは零戦の徹底的な軽量化によって
グラマンよりも戦闘能力を引き上げることだった

それはパイロット
[次のページ]
戻る   Point(3)