ウメ/マクベス
 

紀州のとある工場。
「あんたはいつも口を酸っぱくしてるだけで部下をソフトに包み込む優しさに欠けているんじゃ〜」

ウメは内側に芯のある男だったが同時に叩かれたら簡単に潰れてしまうデリケートな部分もまた持ち合わせていた。

そんなわけで梅のタタキは私の鍋のなかでワカサギと一緒に煮込まれている。これはこれでお互い居場所は良さそうだ。



土佐の漁港の一角でカツオが大葉と生姜と焦がしニンニクに叩かれていた。こちらは特に問題はなかった。


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