地平/茶殻
 
世界がそんなことでは終わってたまるかと僕は思うのだが
世界が終わるような顔をして学生服の少女は途方に暮れる
生まれてこなければよかったと痩せた影が独り言つ
子宮のない私はただへその辺りが痒くなるばかり

乾いた唇から舌を出して
ほかの動物たちに唇はあるのだろうかとか思った
余計なことを口走る悪癖を忌みながらそれでも唇は縫うには厚ぼったく
意思によって閉口を貫けない私は舌を挟むことで喋ることを拒む

「純文学」という言葉の上にもうひとつ「純」を足したくなるような
くどくしつこくあぶらっこい胃にもたれる文章を欲していた
裏を返せば
私の望む通りのもの、想定以上でないもの、とし
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