七月の雨は/ささやま ひろ
梅雨の晴れ間を見つけたら
迷わずそこに走っていこう
雨の季節は確かに素敵だけど
この晴れがとっても素敵だって分かるから
ないものねだりは人の常
他人の芝は何色にだって見えるけど
僕がたった一つだけ願うことは
君に傘をさすことも
梅雨明けの予想を教えることも
そして晴れ間を教えることも
そんな瞬間を
君にだけに教えたいってこと
きれいごとばかりじゃないけど
この美しい四季が続く限り
雨も晴れもずっと変わらずにね
僕たちを巡ってほしい
二人の変わらぬ想いとともに
いつか二人で虹を見たら
手をつないでいよう
ずっとずっとずっといつまでも
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