眉カット/森の猫
 
別れの朝
男に眉カットをせがんだ

手先の器用な男は
小さなハサミで
体をまげて
カットしてゆく

接近した顔に
息がかかる

ほらできた

すっきりとした眉

ありがとう

あたしは
ふわっとハグして
お礼をいう

男は
おしりを
名残惜しそうに
つかんだ

もう
会うこともないと
予感していたのか



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