世界との齟齬を埋めるために/うめバア
 
しばしば自分はひとりだと思うのだと
古い、古い、友人に話してみた

今、感じている、この世界との不調和は
ときにどうにも、こうにもと

しかし彼女は、私が就活でメゲているときには日本におらず
30代を過ぎても時給900円のバイトでしのいでいたことも知らず
非正規雇用が3人に1人にふくれあがっていることも聞いていない

子育てで忙しいから新聞もネットも見ないと
遠回しに、核心を避けつつも
私が弱音を吐くのをじっと聞いていたいようであった
そのくせ、私をどうにか封じ込めようと
共感とは逆の方向に、言葉を運ぶようにも思われた

感情的になるのは、ネットの見過ぎだと
何に
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