死を憎む青年へ/月山一天
 
青年よ

信じてくれとは言わないが
わしは
死ねないのだ

青年よ、何故
どうせみんな、いつか死ぬんだから
何もかも意味が無いと嘆くのか?

昔から死は
憎まれ
恐れられるが

青年よ

君は締め切りの無い宿題を
始める事はできるだろうか?

一生壊れない車を
君は大切に扱うだろうか?

限界があるから、
過ぎ行く季節に
明日は枯れてしまう花に
輝けし尊さがあるのだ

青年よ

生きるのと
ただ存在するのには
大きな違いがあるのだ

わしはもう生きるのに疲れたので

ただ死んだように存在するのだが

そういえば、いつかのわし
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