夢幻/永乃ゆち
 
ことを反芻しながら

   (貴方は気にも留めずに夜を進む)

体ごと夜に預けて月明かりに心を浸す

   (どうか私に会いに来て)


僕たちは永遠の呪縛

硝子の迷路の住人

すれ違い行き違い

一生触れ合うこともなく

想いだけを募らせて終わる


私たちは来世の契り

今生の夢に涙を浮かべて

さようならさようなら

一生抱き合うこともなく

唇を噛み締めて終わる


夜と朝が永久に続くように

君を(貴方を)永遠に愛してる









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