蝶と籠/
平沢ちはる
「一人では居たくないからー」と
色取り取りの花々にとまり安息を求める蝶よ
孤独であろうとする勿れ
蝶よ キミは一人ではない
見えない壁など
始めから存在していないのだから
蝶よ キミが「セカイ」を受け入れれば
淋しさなど感じずにすむのだから
それでも見えない壁の向こうに居ようとするならば
ボクが「籠」になろう
キミという蝶がいつまでも美しくある為に
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