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faik
災憐[サイレン]
響もす
夜も半ば
寝耳は
疾うに
馬鹿になり
眼下で
群れ成す
小羊も
徹夜と
洒落込む
積もりらしい
眠れ
眠れの
吐き溜めを
矯めつ
眇めつ
小一時間
あれや
これやと
眺めても
ちいとも
鶴は
見つからず
責務
よろしく
揚々と
がなり
秒読む
針を聞く
時の
流れの
早いこと
災憐
響もす
夏の夜
そうも
急いで
何処へ行く
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