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十二支蝶
誰もいなくなった 自分は口を押えていった
なにも伝わらなくなった 土のなかで風が落ちた
なにもいなくなった 毒も電気も吸われていった
ひとつひとつひだまりのなかへ
ひとつひとつひだまりのなかへ
ひとつひとつひだまりのなかへ
ひとつひとつひだまりのなかへ
ああ 誰もいなくなった ひとつひとつひだまりのなかへ
ああ 声だけが
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