おだやかにいて/
朧月
うぐいすの
鳴く小道を抜けて
老人ホームへむかいます
やさしいばかりでないひとは
同じに小さく座ってる
時になやみ
時にわらい
いとなみはしずかにかわりなく
うぐいすが
鳴かなくなれば夏になり
なにごともない
それもしあわせなのでしょうか
わたしのことも
やりすごす
青い空がなぜか染みて
車イス目線のひとと笑う
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