パラドックスアイスクリーム/否々
からだじゅうをかきむしって
みどりいろのどろどろにからまった言葉やあるいは意味をもたない記号たちをしぼりだす
さながら泡立ったメロンソーダのようなそれに
どうせならあまいあまいバニラアイスをどうにもならないくらいのせて
きょうの前髪がうまくつくれなかったこととか午後から降るという雨に憂鬱になっていたい
解の公式は魔法のことばじゃなかった
HBのシャーペンはステッキにはならなかった
しろいハイソックスはオーバーニーのブーツにならなかった
ピンク色の髪にもならなかった
コンパクトにはファンデーションしかはいってなかった
不器用なウィンクからは星はでなかった
手は光輝かなくてブリザ
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