カイコ/
瀬崎 虎彦
もう自分は廃人にちかい
親のすねもどこまでもかじるつもりでいる
たとえば子供時代に思った
大人の自分がこうであったろうとは
さすがに想像の閾を越えているのであって
弁解の仕様もない
だが
不幸ではないのだ
幼年時代の俺よ
少年時代の俺よ
ぼくはぜんぜん不幸ではないのだ!
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