歌姫の憂鬱/itukamitaniji
 
それが幸せなのさって
遠くを見るような顔で 呟いて笑うのさ


ソファーの上に立ち上がって 目を閉じる
それは一瞬だけの歌姫 だけど目を開けると
カットがかかって終わる また日々に飲み込まれて


部屋の片隅から 問いかけてくるのは自分だった
お前の立ちたい舞台は 違うんじゃないか?って

今の自分は大好き だけど何かが足りないなって
何が足りないか 本当は知ってるくせに
夢見る頃は過ぎても もう一度歌ってよって
それは彼女の願いじゃなく 僕の願いだった
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